巡回小劇場 ミュージカル「あらしのよるに」が開催されました
9月4日(水)、赤井川小学校体育館にて、村内の小中学生、保育所の年長さん、高齢者や
一般の方々を対象とした巡回小劇場を開催しました。
普段あまり触れることのない演劇や音楽、古典芸能などを身近に感じてもらおうと毎年
行われているもので、今年はミュージカルが行われました。
ミュージカル終了後には、ワークショップが行われました。
保育所の園児や中学生が一緒になって役になりきり、ミュージカル中のワンシーンを
演技しました。
最後は、劇団の方々がお見送りをしてくれました。
来年の巡回小劇場は古典芸能になりますので、演目はまだ未定ですが皆様のお越しをお待ちしております。
※この記事は赤井川村のホームページから転載しました。
ハックルベリーフィンの冒険
幼稚園むけ、小学校向け、中学校向け、高校向けとたくさんの作品を用意しておりますが、
10年前から、毎年1,2ケ所から公演依頼が来る作品があります。加藤多一さん原作の『ホシコ』と『ハックルベリーフィンの冒険』です。マークツェイン原作のアメリカで、多くの人たちに読まれている作品です。とても長い作品ですが、原作の最初と最後の所を取り込んで、途中はかなり省きました。ミシシッピー川を、イカダで逃げる作品ですから大変です。
今年も7月12日に道北の町の教育委員会さんに呼ばれて公演してきました。
ホシコ~星をもつ馬
中学生・高校生対象
原作/加藤多一 演出/真壁六郎
「ホシコ~星をもつ馬」を舞台化して5年以上になります。
日本が中国へ侵略をはじめて兵器も軍馬も足りない頃のお話です。
北海道の田舎で開拓農民の息子として育った少年は、近所に生まれたかわいい雌馬が大好きで、ホシコと呼んで毎日一緒に遊んでいました。
少年とホシコの心の交流は、人間同士のように深いものがありました。
しかし戦争によって、馬も若者も故郷から駆り出されてしまいます。
私たちの舞台によって、そんな時代に生きた若者と馬の物語が、皆さんの心に生き返るのなら、こんな嬉しい事はありません。
原作者紹介:加藤多一(童話作家)
1934年、道北の農家に生まれる。
サラリーマン生活のあと、長沼町の農業地帯で文筆業を続ける。
<主な作品>
「草原・ぼくと子っこ牛の大地」(あかね書房・日本児童文学者協会賞)/「遠くへいく川」(くもん出版・赤い鳥文学賞受賞)/「はるふぶき」(童心社・赤い鳥さし絵賞)など多数。
「ホシコ~星をもつ馬」あとがきより(抜粋)
子供のころ、わが家にやけに大きな音をたてて水をのむ馬がいました。沢の水をくみ、大きなバケツをひきずっていってこの馬に水をのませる。あきずに見ていました。
北海道オホーツク海から少し山へ入った村の、ハッカ草などを作る農家の子でした。戦争をはさんで、1960年代ころまでは、馬はどこにでもいたのです。
水と草と少しの麦だけで強い力を出せるかしこいこの動物は、石油と鉄と廃気ガスの物体に変えられてしまった。
いっぽう、1940年前後に農村から中国大陸へ何十万頭と出征させられ、うちの馬も含めただの一頭も生きて帰れなかった馬たちのことを、いつか一冊にしたいという思いがありました。
上演開始時期・上演料など詳しくはお問い合わせください。